専門学校川崎リハビリテーション学院は1974(昭和49)年に当時数少ない、理学療法士、作業療法士の養成校として松島の地に設置されました。半世紀が経過しましたが、その間の世の中、理学療法士、作業療法士、そして本学院を取り巻く環境の変化は顕著です。創立当時はリハビリテーション医療の恩恵に浴する人は限られていましたが、現在では急性期から生活期まで、医療から福祉まで、理学療法士、作業療法士が関わることはなかば当然となっています。これには、世の中のリハビリテーションに対する関心の高まりとともに2000(平成12)年の回復期リハビリテーション病棟入院料創設と介護保険制度施行、さらには同時期の規制緩和、規制改革による養成施設の増加が大きく関与しています。また、理学療法士、作業療法士養成施設については1992(平成4)年から4年制大学教育が始まり、川崎学園においても川崎医療福祉大学に1995(平成7)年にリハビリテーション学科が設置されました。多くの養成校で、あるいは学園内の他学科において大学への移管がなされる中、本学院は3年制の専門学校として存続し理学療法士、作業療法士の養成を継続してまいりました。全国には大学を含めて非常に多くの養成施設が存在しますが、本学院の卒業生の高い国家試験合格率は現在に至るまで持続され、その実績はウェブサイトで公開されています。これを支えているのは、まさに本学院の伝統である教育システムとその姿勢であり、日々の学生の努力とともに教職員の一人一人の学生に対する熱心な指導であると認識しております。
50周年を迎え、本学院の足跡を振り返るとともに、今後も有為な理学療法士、作業療法士を輩出し続けられるよう気持ちを新たにしているところです。これまで多くの関係者の方々にいただいたご支援に感謝の意を表すとともに、今後も変わらぬご指導、ご鞭撻をお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。